最近乾燥していますねぇ。
加齢とともに、肌の水分量が減り乾燥肌に悩む女性は増える傾向にあります。
“美しさはまず内面から”という言葉もあるように、食事から乾燥肌を改善していく方法を探っていきましょう!
じつは、「こんにゃく」に肌の潤いを守る働きがあったんです。
ダイエット食品としても人気を集めていますが、その理由は、こんにゃくの栄養やカロリーなどを見ると一目瞭然です。
今回は、「こんにゃく」について紹介したいと思います。
肌や髪の毛の保水成分「セラミド」が豊富に含まれている
こんにゃくの原料であるこんにゃく芋には、皮膚や髪の毛のうるおいを守る働きのある「セラミド」がたっぷり含まれています。
その量は、セラミドが多く含まれている他の食品(米、小麦、大豆、ほうれん草、ヨーグルトなど)と比べて7~15倍! 肌のうるおいを保ち、美肌効果が期待できます。
一般的に市販されているこんにゃくは、こんにゃく芋を精粉し、グルコマンナンだけを取り出したこんにゃく粉から作られています。
しかしこの精粉の段階でセラミドは多く失われてしまいます。よりセラミドの効果を得るなら、精粉せずにつくられる生芋こんにゃくがおすすめです。
セラミドとは?
セラミドは、美肌にかかせないものだと言われています。うるおいにとても欠かせない働きをします。セラミドには水分をしっかりと保持する働きがあって、肌の角質層から水分が蒸発してしまうのを防ぎ、肌をみずみずしく保ってくれます。
また、角質層のうるおいを保つことで紫外線など外部からの刺激から肌を守る、バリア機能を高め、肌荒れをしにくい状態にしてくれます。若者の肌にはセラミドがたくさん含まれており、みずみずしくしっとりとした肌をしています。
しかし、30代辺りからセラミドの量が減ってきてしまったり、また気候の変化や環境の変化などによってもセラミドの量は減少してしまいます。そうなると肌のうるおいがなくなっていき、肌が乾燥してカサカサの肌になってしまいます。
セラミドの減少が、乾燥肌に大きく関わっているということなのです。
こんにゃくのその他の栄養と効果について
食物繊維「グルコマンナン」は腸内をそうじする
こんにゃくには、他の多くの食品と違ってエネルギー源となる成分やビタミン、ミネラルなどが含まれていません。しかし食物繊維である「グルコマンナン」が含まれています。
人間の身体には、これを消化できる酵素がないため、高粘度のまま胃や小腸を通過し、有害物質を排出してくれます。この働きで便秘を予防します。
さらに血糖値やコレステロール値を下げる効果もあります。現代人に多い、脂肪分や糖分の多い偏りのある食生活をしていると、血液中のコレステロールが上昇し、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしてしまいます。
そこで、グルコマンナンをバランスよく摂取することにより、コレステロールの上昇を抑えて、動脈硬化などを予防することができるのです。
カルシウムを効果的に吸収する
こんにゃくはどうして固まるかご存知ですか? それは、こんにゃく芋に含まれるグルコマンナンには、アルカリ性になると水分を吸収して固まる性質があるからです。
こんにゃくの凝固剤には水酸化カルシウムが使用されているため、日本人の食生活で不足しがちと言われているカルシウムが豊富に含まれています。
しかもこのカルシウムは酸に溶けやすい水溶性で、腸内で吸収しやすいのが特徴。こんにゃくは、効果的にカルシウムを補うことができる食品なのです。
骨粗しょう症の予防
こんにゃくに含まれるカルシウムはアルカリ性なので、酸に溶けやすく体内に吸収されやすい性質をもっていることから、骨粗しょう症を予防する働きがあります。
お腹に満腹感を感じる理由
こんにゃくは腹もちがよいとされていますが、それはこんにゃくに含まれている主成分の「グルコマンナン」の働きによるものです。
グルコマンナンは、食物繊維がお腹の中に入ると、水溶性のため膨張します。そのため、満腹感が生まれ、食べ過ぎの防止につながるのです。
さらに、グルコマンナンは、一緒に食べたものを胃の中で消化させないように働いてくれますので、糖尿病や高脂血症も予防する効果があります。
こんにゃくと寒天のちがいは?
こんにゃくと寒天、大きな違いがないと思って食べていませんか?
こんにゃくの原料はこんにゃく芋なのに比べて、寒天の原料は「テングサ」などの海藻類です。
寒天はこんにゃくと同様に水溶性食物繊維を多く含んでいますが、こんにゃくと異なる点は水や加熱時に溶けたり、冷やすと固まったりする点です。
粘度も異なるので、食物繊維をとにかくたくさん摂取するときは粘度の少ない寒天がおすすめですが、体内に留まる滞留時間が長く満腹感を得られるのはこんにゃくです。
どちらも食物繊維が豊富なうえ、なおかつ低カロリーなのでダイエット中の方にはもってこいの食材です。
乾燥肌の最強レシピ
グルコマンナンは水を含むと粘り気が強いゲル状の物質へと変化するため、水分と一緒にこんにゃくを食べた時には、前述のとおり満腹感が強くなりやすく、ダイエットに適しています。
しかし、健康的なダイエットを成功させるためには栄養のバランスを考えて食事を摂ることが不可欠で、こんにゃくには栄養成分自体はほとんどないため、栄養バランスを考える際には他の食品と組み合わせることをオススメします。
そこで・・・・・
「ひじきと大豆とこんにゃくの煮物」
が抜群の料理です。レシピはこちら
いかがでしたでしょうか?
こんにゃくは、その栄養価やカロリーを見て分かるように、美容や健康、またダイエットにも効能が得られるスーパー食品なんです。
健康維持のためにもぜひ食事に取り入れていきたいですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。