今年の梅雨は雨が少ないですね。だから水不足、本当に心配ですね。
いきなりですが、トマトってあまり水をあげないほうが甘いトマトができることはご存知だと思いますが、今年の夏は、甘いトマトが期待できますね!?
トマトの栄養は、改めて言うまでもないくらい有名ですが、医者がすすめる体に良い食べ物のナンバーワンにあげられるくらいの食べ物なんですね。
では皆さんは、そのトマトの栄養をきちんといただいていますか?
トマトの栄養をどのようにすれば効率よくとれるのか・・・
今回はその点に迫ってみたいと思います。
医者が青くなる「トマト」に含まれる‟リコピン”とは?
リコピンとは、カロチノイドという黄、橙、赤色などを示す天然色素の一種で、脂溶性の赤色の色素です。
ちょっと話はそれますが、この「カロチノイド」ってトマトに限らず、例えばニンジンや驚くことにあのフラミンゴやロブスターなんかのあの赤色は、このカロチノイドの色素によるものなんです。(*_*)
話を戻しますが、カロチノイドって老化の敵である活性酸素を消す抗酸化力が強いのが特徴なんです。
そのカロチノイドの中の一種にリコピンがあって、他にはαカロテン、βカロテン、ルティンなどがあります。
リコピンはこの中で一番抗酸化力が強く、βカロテンの2倍、ビタミンEだとなんと100倍もあるんです。
リコピンの効果って?
リコピンの効果は、この強い抗酸化力から得られるんです。どんなものがあるかというと・・・
- 血糖値を下げる
- 動脈硬化の予防
- しみ・しわなどの美肌効果
- ガンを予防
- ダイエット効果
- 喘息の改善
- アンチエイジング
などがあげられます。
1日にどのくらいの量を摂ればいいの?
リコピンは、1日に15mg摂ればいいんです。
この15mgってどのくらいかというと、大きなトマト2個分くらいです。
ちょっと大きなトマト2個ってつらいですよね。
皆さんに朗報です。
トマトジュースだったら・・・・
答えは、コップ一杯(約200㎖は必要)で大体のトマトジュースから摂れます。
これは楽ですね!
リコピンはトマト以外からも摂取できます。
柿、スイカ、グレープフルーツ、グアバ、ニンジン、パパイヤなどにもリコピンは含まれています。リコピンは赤色の色素になる成分ですので、赤色の果物や野菜に含まれます。
リコピンを一番効率的に吸収される時間は?
トマトを食べる時、リコピンをできるだけ多く体の栄養にしたいですよね。
でも、1日の中で、リコピンを吸収するのって時間によって違うのって知っていました?
日本農芸化学会の研究発表によると、あくまでもラットによる実験結果ですが、朝、昼、晩の時間帯にトマトを食べた時に、リコピンの吸収量が ‟朝” が一番吸収量が多いことが分かりました。
夏の美味しい野菜トマト、赤色色素「リコピン」を上手に取り入れるために”朝トマト”生活を始めてみてはいかがでしょうか!
よりよい食べ方ってあるの?
トマトってそのままを食べても、トマトに含まれているリコピンがすべて体に吸収できるわけではないんです。
ではどのようにしたらリコピンを効率的に摂取することができるのか。
リコピンはもともと油に溶けやすいという性質を持っていて、トマトを油で調理することによって、リコピンが油に溶けだして吸収率がアップするのです。
リコピンはほかの栄養成分に比べると熱に強いという特徴があります。
つまり、トマトを炒めたり長時間煮込んだりしても、リコピンにはなんの影響もないのです。
ダイエットで気になる方も、脂肪燃焼効果のある成分は生のトマトよりも加熱処理されたトマトジュースなどに多く含まれています。
また、ジューサーにかけて細かく砕いてペースト状にしたりすると、細胞が壊れてリコピンは体内に吸収されやすくなるんです。
つまりトマトを生で食べるよりもサプリやトマトジュースで摂った方がはるかに体に良いということなんです。
また、牛乳の脂肪分によってリコピンの吸収率が高まるので、トマトと牛乳・ココナッツオイル・蜂蜜などでスムージーにしたら、忙しい朝でも簡単に摂取する事ができますね。
ということは、トマトを使った料理はとても身体にいいはずですよね!
トマトは、生で食べるより加熱調理した方が効果的に栄養が摂れることがわかったので、何か美味しい料理があるか探してみました。
やっぱり夏野菜のトマトには、同じ夏野菜の方が相性がいいので、図鑑を見まわしてみると、
きゅうり、ゴーヤ、ズッキーニ、ナス、ピーマン、パプリカ・・・・
何かあったよな・・・
ありました! 「ラタトゥイユ」 があるじゃないですか!
ラタトゥイユは、フランス南部プロヴァンス地方、ニースの野菜煮込み料理である。玉ねぎ、ナス、ピーマン、ズッキーニといった夏野菜をにんにくとオリーブ油で炒めて、トマトを加えて、オレガノ、バジル、タイムなどの香草とワインで煮て作る。うまみを出すためにベーコンなどの肉類を入れたり、唐辛子を用いる工夫がある。
ウィキペディアより引用
ラタトゥイユは、フランスではコンセルヴと呼ばれる「保存食」として作られ、煮沸消毒した瓶に出来上がった料理を詰めたりと手間はかかるものの、冷蔵庫で1ヶ月ぐらいもち、冷やして食べてもとても美味しい料理なんです。
ラタトゥイユに使うトマト以外の野菜の栄養を簡単に見てみると・・・
ナス・・・カルシウム、鉄分、カリウムのほか、食物繊維やポリフェノールがバランスよく含まれています。
セロリ・・・余分な塩分を排出する働きをもつカリウムや、細胞を活性化するβカロテンを含まれています。
ズッキーニ・・・カリウム、ビタミンC、βカロテンなど、疲労回復や紫外線による肌トラブルを改善する成分が含まれています。
パプリカ(ピーマン)・・・ビタミンCやβカロテンが豊富に含まれていて、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。
また、ここが大事!
オリーブオイルで炒めることで、βカロテンの体内への吸収を高める効果があるんです。
また、前述のとおり加熱することでリコピンの吸収も良くしますよね。
もちろんオリーブオイル自体にもオレイン酸が含まれて、血中コレステロールを減らす作用や腸内の運動をたかめる働きなどがありますけど・・・
しかも、低カロリーなうえに栄養バランスにも優れているダイエット向きメニューといえるでしょう。
ラタトゥイユの美味しい作り方はコチラ
ちょっとトマトを知ってみよう!
ピンク系トマトと赤系トマト
少し前までスーパーや八百屋さんで見かけるトマトは、完熟しても色づきが浅い「ピンク系」と呼ばれる品種がほとんどでした。日本で作られている約8割が「ファーストトマト」や「桃太郎」のようなピンク系トマトだったのです。
しかし、ごく最近、ピンク系トマト一色だった日本の市場に変化が見えてきました。イタリア料理の流行などで、パスタに欠かせない食材としてトマトが調理して食べられるようになってきました。同時に、生活習慣病の予防につながるとしてトマトの色素・リコピンが注目されるようになり、店頭でも赤系品種の真っ赤に熟したトマトをちらほら目にするようになってきたのです。実際は世界的にみて、主流は赤系のトマトなのです。
自然の姿で育つ加工用トマト
サラダなど生で食べるトマトは、支柱で茎を支えながら、脇芽を摘み、上へ上へと伸びるように育てられます。この栽培方法はビニールハウスにも向くため、一年中収穫が可能です。
一方の加工用のトマトは、栽培コストを下げるという理由もありますが、より多く日差しを浴びることができるように、支柱を使わず地面をはわせるように育てます。当然収穫は真夏に限られます。もともとトマトは地をはうように成長する植物。加工用のトマトは、生で食べるトマトよりも野生種に近いため、自然の姿に近い育て方が向いているのです。
カゴメの記事を引用
いかがでしたでしょうか?
こうしてみてみると、お医者さんが青くなるのも納得です。
しかし、今回でトマトの正しい食べ方はお分かりいただけたはず。
皆さんトマトの栄養を余すところなく摂ってくださいね。